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松岡亮二 (2019)『教育格差ー階層・地域・学歴』読了 

素晴らしい一冊でした。一生懸命読みました。今日まで自分が生きてきた人生において、ぼんやり感じていたことが、膨大なデータを丁寧にひも解いた上で、分かりやすく説明されていました。実際、第2章「幼児教育」から第5章「高校」では、そうそう、なるほど、やっぱりなどと昔を思い出し、腹落ちしていました。更に、第7章「わたしたちはどのような社会をいきたいのか」では、学者という枠にとらわれず、具体的な提案が(2つ)なされています。人には無限の可能性があると信じる筆者の熱を感じました。今更ではありますが、両親や(人生の折々で)ご一緒した皆さんに、感謝の気持ちを伝えたいと思いました。また自らの問題意識と貴重な研究報告を、(英語の査読付論文ではなく日本語の)新書で世に問うてくれた筆者にもお礼を言いたいと思いました。おかげさまで私自身の子育ては一段落しています。現在はご縁があって教育現場(の端くれ)にいます。もとより微力ではありますが、学生さん一人一人の才能を少しでも伸ばせるよう引き続き精進します。