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朝倉祐介 (2018)『ファイナンス思考 日本を蝕む病と再生の戦略論』読了

ファイナンス思考という耳慣れないwording、それを含むeye catchなタイトルもあり、昨年出版されたときから気になっていました。この本は巻末に特別付録「これだけは押さえておきたい!会計とファイナンスの基礎とポイント」が用意されるなど、ファイナンスにあまりなじみのない人にも配慮されています。内容も(目から鱗が落ちるといったものではなく)オーソドックスでした。それゆえに出版当時(この本が)斬新と評価された事実をどうとらえれば良いのだろう、という点を考えさせられました。この点筆者は、図表34TOPIXS&P500の成長差は8超」(237)を通して、(考える)ヒントを与えてくれているのかもしれません。なお(近時)金融庁は、東京証券取引所における株式上場制度の見直し案を提示しました。それによりますと、株式市場の区分だけではなく現在の東証株価指数(TOPIX)も改変されるようです。会計基準やそれを取り巻く諸制度への影響を含めて、今後の動向を注視しようと思います。