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新たな会計基準

現在、日経が連載している「逆境の資本主義」の第6(202017日朝刊)は、「揺らぐ企業のROE神話 その利益に大義はあるか」(Aご参)でした。A https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53991670Q9A231C1MM8000/

そこでは、ひずんだ株主至上主義を修正し社会的責任を果たすための「ひとつの解は会計基準を進化させることかもし」れず、「会計という企業のルールが変わるなら、競争の土俵も社会責任を織り込んだ新しい形に進化していくだろう」と論じています。さらに、「こうした会計上は『見えない負担』が膨らんでいることに対応し、独化学大手BASFなど10社は環境や社会に与える影響を示す新たな会計基準を3年かけて作り出す方針」であることを伝えています。ここでいう新たな会計基準は、「環境・社会貢献を比較」する「ESG会計」(Bご参照)のことかと思いますB https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50449720R01C19A0XR1000/

また、「BASFグループ全体の概要と業績について」は、「国際財務報告基準(IFRSおよび該当箇所についてはドイツ商法とドイツ会計基準(DRSC)の要件に準拠して作成されてい」るそうです(出典:BASF in Japan Report 2018(日本語版)、4)。そのため(新たな会計基準である)ESG会計と(既存の財務会計・制度会計の枠組みからなる)IFRSDRSCとの関係や整合性についても興味深く感じました。