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根井雅弘 (2018) 『英語原典で読む経済学史』読了

筆者は、京大で教鞭をとる(著名な)経済学者(だそう)です。一次資料である原典を読む重要性は、私も認識しています。そこで、この本を手に取りました。筆者が論じる「アダム・スミス、リカード、ミル、限界革命、マーシャル、ケインズ革命」は、いずれも高校生の時、世界史の授業で習いました。ただ当時は、大学受験を視野に入れた暗記対象(1)でした。今回は、(そうしたやらされ感もなく)楽しんで読むことができました。英語に関しても、「which下があまり長いときは、適当に文章を切るなどの工夫が必要です。『原則』として、不自然にならない限り、前から後ろに読んでいくのも同じ」(188)といった、具体的なアドバイスが有益でした。今後は、(実務で携わってきた)IASBFASBが発出する会計基準だけではなく、海外(の会計)の論文にも積極的に取り組もうと思います。