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OKY

OKYは、「前がこでってみろ」という(三文字言葉の)隠語です。中程の「こで」は、わりに」や「こに来て」でも構いません。頭に、SI(んなにうなら)D(ったら)が加わる場合もあります。由来は以下と聞いています。明治に入り廃藩置県が行われました。初代鹿児島県令には大山綱良が就きました。大山は、西郷隆盛や大久保利通のお幼馴染です。そんな大山に対して、(大山を鹿児島県令に任命した)大久保は明治政府を辞して鹿児島へ戻った西郷(の暴発)を抑える役目を(内心)期待していました。ところが西郷は、武装蜂起・西南戦争へと進みます。そこに至るまでの大久保の(願いを込めた度重なる)指示に対して、大山は(最後には)OKYと言い放ったそうです。残念ながら、真偽のほどは分かりません。ただ、大山は西南戦争終了後、明治政府の税金流用や西郷()への資金提供を疑われました。結局、鹿児島県令を解かれ東京へ送還、最後は長崎で斬首されました。もし、はなから(大久保の指示を)聞く気がなかったとしたら、大山のOKYは事実かもしれません。ところでOKYは、現代(の現場)でも見受けられます。例えば企業の現場です。企業の本部が、現場の事情や状況を勘案しないまま、矢継ぎ早に多くの指示を出したり、箸の上げ下ろしを指導したりすると、現場は(本部の意図や期待に反し)OKYとなりがちです。現在、新型コロナウイルスに関して、中国/武漢の医療施設や横浜沖に停泊中のクルーズ船内で現場対応をされている方々はどんなお気持ちでしょう。大切な現場でOKY発症しないよう祈っています。