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Emi Nakamura教授講演会

Nakamura教授の講演会に参加しました。Nakamura教授は、昨年、40歳以下の米国の経済学者を対象とするジョン・ベーツ・クラーク賞を受賞した、気鋭のマクロ経済学者(だそう)です。同賞は、ノーベル経済学賞の登竜門(と言われているそう)です。実際、過去にはポール・サミュエルソンやミルトン・フリードマンといった著名な経済学者が受賞しています。講演のタイトルは、"Is the Phillips Curve Getting Flatter?"でした。(講演の)内容は、失業率が低下しても物価が上がらない現状に対する、最新の研究結果に基づく指摘でした。実は、マクロ経済学者の講演会に参加するのは初めてでした。加えて、(生来の)能力不足・(ステージに投影されるパワポのみで)配布資料なし・(通訳なしで)英語のみといった要素もあって、内容を正しく理解できたかどうか分かりません。趣旨は(おそらく)「確かに(中央銀行が将来の金融政策を事前に表明する)フォワードガイダンスは重要な政策。しかし世界的に低金利が続く現状においては財政刺激政策も必要」といったところでしょうか。言うまでもなく、これについて論じる能力はありません。しかし従来、所与とされてきたフォワードガイダンスの有用性、物価は変動しづらい・デフレは悪いといった通念をうのみにせず、現実のデータに基づく指摘は腹落ちしました。もとより研究分野が異なりますし、(研究の)レベルは足元にもおよびません。しかし新しい視点で所与や通念を丁寧に見直し、研究結果を積み上げる意義を再認識しました。大変勉強になりました。参加して良かったです。下の写真は当日のアジェンダですPS その後事務局から、メール添付の形で当日の資料を頂きました。ありがとうございました。http://www.e.u-tokyo.ac.jp/centenary/lecture.html