第二次世界大戦の敗因を、資源の有無や物量の多寡ではなく、(日本軍という)組織の意思決定と(日本軍による)情報処理の面から分析した骨太の一冊でした。読んで良かったです。同時に、もっと早く読めば良かったと(今更ですが)後悔しました。ところで(この本の)初版は1984年です。昭和の時代である36年前、既にこのような本が出されていたことは驚きです。また、この本の分析対象で、1945年に解体された日本軍と似た体質の組織が現在もあるのではないかと感じました。歴史からの貴重な教訓を今後に活かすにはどうすれば良いか、自分に何が出来るかを考えるきっかけをもらいました。