この記事(＊ご参照)によれば、「債務超過に陥ると金融機関の融資が受けにくくなる日本と異なり、米国では債務超過がすぐに経営不安にはつながら」ず、「米企業では財務の健全性よりも、稼いだ利益を株主に還元することを優先する意識が強い」そうです。とかく日米差異といえば、のれんの定期償却(＋減損)vs減損(のみ)といった会計基準差が思い浮かびます。しかし、企業行動やそのベースにある社会環境を理解することなく(それぞれの基準を機械的に)あてはめても、実態を正しくつかめないことを再認識しました。それにしても、米国では多くの有名企業が債務超過であることに驚きました。財務指標の1つで良く話題に上がるROEがマイナスになることを、どう整理しているかも気になりました。
＊米企業、株主還元で債務超過 スタバなど24社計7兆円 出所：2020年2月13日付日本経済新聞(電子版)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55605220T10C20A2EA2000/