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マラソン

今月は、東京オリンピックのマラソンに向けた最後の選考レースがありました。男女とも目標タイムを上回る好記録で、文句なく(最後の)代表選手が決まりました。特に女子は、日本人1位のみならず、全体でも1(優勝)という素晴らしい成績でした。ところで、いつの頃からか日本人x位・全体y位という言い方が登場し、いつの間にか定着したように感じます。確かに、世界とのポジションを考えると、現状ではやむを得ないのかもしれません。しかし、日本のトップ選手でさえ世界では参加するだけ(の選手)といった印象を与え得るように思います。また、日本人x位にばかり注目が集まると、日本人選手の目標がそこにとどまり、(本来)その先にある(はずの)世界へ目を向けなくなるかもしれません。それに一石を投じる意味でも、プレッシャーがかかる最後の選考レースにおける好記録(男子は日本新記録)は見事でした。本番(の東京オリンピック)でも頑張って欲しいと思います。それにしても、年1回、2時間弱かけて(何とか)走るハーフマラソンの2倍の(距離のフル)マラソンを、よくあのタイムで走れるものです。心底感心しました。