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長期目線の経営

近年、ESG(環境:Environment、社会:Society、企業統治:Governance)に代表されるサステナビリティ(持続可能性:Sustainability)を考慮した投資が増加しています。これを受けて企業も、(株主を含む全ての)ステークホルダー(利害関係者:Stakeholder)に配慮した経営に舵を切っています。これは、過去の(行き過ぎた)株主(の短期的な)利益を第一とする考え方の反省に基づくものです。実際、20201月に開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)でも、金融業界のビジネスリーダーを中心に、ESG投資の重要性が強調されていました。ところが、今般の新型コロナウイルス感染拡大による、株価の乱高下やサプライチェーンの寸断によって、企業を取り巻く環境が一変しました。そのため暫くは、厳しい事業環境が続くかもしれません。しかし、長期的な視野に立って経営を行う企業は、景気のサイクルにかかわらず、企業価値を向上させやすいと言われています。私達は、クラスター発生リスク(換気の悪い密閉空間、近距離での会話や発生、人の密集)に注意して、手洗いとうがいを欠かさず、落ち着いた日常生活を心がけています。企業も(こんなときだからこそ)自らの経営理念に則り、after COVID-19を見据えた、長期目線の経営をしてもらえればと思います。