添付2020年5月15日付日本経済新聞によりますと、「名門アパレルのレナウンが法的整理手続きに入る」そうです。
添付 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59201450V10C20A5EA1000/
確かに、「新型コロナウイルスによる需要蒸発で4月の販売が8割減まで落ち込み、行き詰まった」のかもしれません。しかし、それまでの、①経営不在(「顧客層を崩され」「新たな販路開拓を続けていたが」「再建に向けた有効な戦略が見いだせなかった」)、②回収不能(「山東如意グループである香港会社からの売掛金の回収が滞った」)、③親会社(山東如意)との関係悪化(「山東如意とは取締役選任でも対立した」)といった事実に、④東証一部上場企業であるレナウンの株価は、日銀によるETF買い入れによって下支えされていた？という可能性を加味すると、新型コロナウイルスの感染拡大は、破綻要因の1つに過ぎないように(も)思います。残念ながら、今後こういった事象の増加が予想されます。その際、全てを新型コロナウイルス感染拡大の影響とシンプルに整理し得るのか、真因に注意を払う必要があるかもしれません。