· 

株主優待よりも大切なこと

株主優待(や配当)にあまりこだわりはありません。保有銘柄は全て、自分が分かる範囲かつ好きで買ったものだからです。従って基本は継続保有です。とはいえ、添付のような記事(202063日付日本経済新聞「日銀、株価下支え一服 5月のETF購入65%減」)に接すると、日銀が保有する上場投資信託(ETF)の行く末は気になります。

添付 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59934300T00C20A6EE8000/

 

確かに、「実体経済の悪化が金融市場に跳ね返るリスクを抑え込んだ」かもしれません。また、「日銀がETFを通じて株式を購入するのは民間投資家のリスク許容度を高め、積極的な投資を後押しするのが狙いだ」そうです。しかし仮に、「株主による企業の経営監視機能が低下し、赤字や低採算事業が温存されるといった副作用をもたらす恐れがある」なら、本末転倒のおそれはないでしょうか。実際、「米欧では市場の規律をゆがめる中銀の介入には慎重な声が多い」そうです。日本市場の5月末時価総額613兆円(出所は東京証券取引所HP)に対して、「日銀の保有するETFは約32兆円」なので5%強にあたります。5%強という割合が、大きいか小さいかは分かりません。しかし、日銀が未来永劫ETFを保有し続けることができないことは分かります。株主優待よりも大切なことに(今更ながら)気づかされました。 

出所 https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/02.html