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期限前償還

 

期限前償還に関する、添付2020619日付日本経済新聞「ハイブリッド債、期限前償還に波乱も 格付け会社が異論」について考えました。添付 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO60545410Z10C20A6EN2000?s=3

 

論点は、期限前償還(そのもの)及び期限前償還を実施した場合の格付けです。この点「ハイブリッド債は負債でありながら一部資本に認定されるという便利な資金調達だが、信義則の期限前償還に依存する曖昧模糊(もこ)とした性質も持つ」ことから、償還実施により資本性

がなくなりかつ他の条件に変更がなければ、格付けは下がるように思います。やはり、会計上は負債、だから自己資本は膨らまずROEは下がらない。これに対して、格付け上は一部資本性あり、だから格付けも下がらないという、いいとこどりは難しいのではないでしょう

か。いずれにせよハイブリッド債は、継続しなければならないからです。結局のところ、実態に沿った会計処理を適切に行えば、(格付けも含めて)あるべきところに落ち着くように思いました。