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合理的な見積もり

2020年9月25日付日本経済新聞は、「日本の上場企業が2020年3月期に計上した減損損失が過去最大の4兆2768億円にのぼった」と報じています。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64166380U0A920C2000000/

4.2兆円という金額もさることながら、「新型コロナウイルスの影響が合理的に見積もれないとして減損計上しなかった企業」や、「新型コロナの影響について『合理的に見積もることが困難』といった理由で減損に至らなかった企業が少ないない」ことに驚きました。確か

に、「新型コロナの影響を監査でどう扱うかをめぐり、金融庁や日本公認会計士協会は一定の条件の下で柔軟な運用を認めてい」ました。しかし、そもそも「見積もれない」「見積もることが困難」という企業の判断は想定していないはずです。通期予想を開示する企業も増えていることから、それほど気にすることはないのでしょうが、やはり気になりました。