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映画『82年生まれ、キム・ジョン』鑑賞

韓国社会における女性の生きづらさを描いた原作『82年生まれ、キム・ジヨン』は、2016年に韓国で刊行されました。韓国では多くの共感と様々な議論を巻き起こし、100万部を超えるベストセラーになったそうです(日本でも2018年に邦訳が出版されましたが未読です)。

映画はドラマチックではありませんでした。ただ女性にしかない天井、仕事と育児の両立、職場のハラスメント、子連れの外出といったディテールを通して、現代社会の根深い問題が浮き彫りにされ、色々と考えさせられる内容でした。上映中も、ラストこそ希望が感じられましたが、それ以外はキム・ジョンが受けている(であろう)圧迫感を(同じように)感じていました。とはいえ、おそらく日本以上に男性優位の韓国で、こういった作品が作られ世に問われているということは、時代が進み(韓国社会も)変わってきているということでしょうか。ところで、館内の座席は(新型コロナウイルス感染対策に万全を期した上で)全席販売でした。映画館も『鬼滅の刃』効果か、平日(の午後)にもかかわらず混雑していました。