所得税の年末調整の季節になりました。勤務先から必要書類を渡され、一通り目を通したところ、今年は改正事項が多い印象を受けました(給与所得控除、基礎控除・所得金額調整控除、扶養親族等の合計所得金額等、ひとり親控除・寡婦控除)。もちろん4項目すべてが関係
するわけではありません。しかし前年通りとできない項目には神経を使います。それはさておき、働き方改革の前進とそれを支える残業削減、テレワーク推進、有給休暇取得義務化、副業解禁といった具体策の導入によって、これからは所得内容も多様化すると思います。確かに(源泉徴収＋)年末調整は、世界でも珍しい厳格かつ優れた自己完結型のシステムとして、長く日本を支えてきました(源泉徴収1940年～、年末調整1947年～)。しかしwithコロナのニューノーマル(新常態)においても、引き続きこのシステムを保持するのか、保持するにしても改善すべき点はないのかなどを検討する必要があるかもしれません。