· 

寺島実郎 (2018)『ジェロントロジー宣言-「知の再武装」で100歳人生を生き抜く-』読了

筆者は、高齢化社会の様々な問題を解決することを目的とする、ジェロントロジー(老年学)を提唱しています。確かにこれまでの社会制度・システムは、高齢者を余生と第二の人生という2つの視点でとらえていました。しかし人生100年時代があちらこちらで語られる現在、60歳前後で定年退職を迎え、その後40年をどう生きるかは社会全体の課題といえそうです。筆者がいう「知の再武装」による学びが解の1つになるのかもしれません。今回、自分自身が今後、社会とどうかかわっていくかを考えるきっかけを与えてもらいました。またジェロントロジー(老年学)は学際的な学問分野だそうです。アカデミックと実務、財務会計と管理会計、簿記と会計と監査といった既存の枠組みにとらわれず、学際的な視点も持ちたいと思います。