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2020年の振り返り③良く耳にした言葉

今年は、「DX : Digital Transformation」「VUCA : Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity」「SDGs :  Sustainable Development Goals」という言葉を良く耳にしました。最初のDXは、「IT(情報技術)が人々の生活を良い方向に変化させる」という意味です(略称のDXは、TransをXと省略する英語圏の慣例からきているそうです)。次のVUCAは、「変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の頭文字を組み合わせた造語で、予測が困難な時代」を意味します。最後のSDGsは、「持続可能な開発目標」です。いずれもかねて―beforeコロナーより存在していましたが、世界がwithコロナのニューノーマル(新常態)を(本格的に)模索するようになり、耳にする機会が増えたように感じます。それはさておき、確かにDX*とVUCA**は日本の不得意分野かもしれません。しかしSDGsは本来(日本の)得意分野(のはず)です。例えば、江戸時代すでに「近江商人の三方よし(売り手によし、買い手によし、世間によし)」という(SDGsに通じる)経営哲学がありました。今後-2021年以降-はこういった歴史やレガシーを活用しつつ、世界に向けた発信・共有を積極的に行って欲しいと思います。

*日本は行政にも伸びしろを抱えています。  

**日本は高度経済成長期における欧米のような、単一で明確な目標がある場合には、そこに追いつこうと力を発揮します。現在はそのような目標がないため、自ら目標を設定しなければなりません。加えて予測困難な時代が、(日本の)先行きを一層不透明にしています。