旅行業界で国内最大手、世界でも有数の事業規模を誇るJTBが、資本金を現在の23億円から1億円に減資するそうです。
出所：2021年2月23日付日本経済新聞 新型コロナ: JTB、資本金23億円から1億円に減資へ 業績悪化で: 日本経済新聞 (nikkei.com)
減資といえば、毎日新聞社が記憶に新しいところです。それ以前にも(JAL・ANAに次ぐ国内第3位の航空会社)スカイマークの減資が報じられています。
出所：2020年11月18日付日本経済新聞 新型コロナ: スカイマーク、資本金90億円→1億円に減資へ: 日本経済新聞 (nikkei.com)
いずれも減資の狙いとして、補填原資の確保や税務メリットの享受があげられています。また減資を、純資産の内訳項目の変更ととらえて実態は変わらないという見方もされているようです。確かにそういう見方があるのかもしれません。しかし会社法が定める機関設計に目配りしつつ、減資や資本金の意義に立ち返り、会計目線での検討も必要かもしれません。