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監査時間の増加

企業の監査にかかった時間が、過去10年で平均2割近く増えたそうです。

出所:2021年3月2日付日本経済新聞 監査時間、10年で2割増 開示拡充や監査厳格化で: 日本経済新聞 (nikkei.com)

従来からの「監査の厳格化」「開示の増加」に、近時の「監査上の主要な検討事項(KAM)の強制適用」「新会計基準(収益認識)の導入」が加わり、監査時間は増加傾向にあるようです。一方1社あたりの平均監査報酬は、10年前比1割増にとどまっているとのことです。確かに、監査費用を抑えたい企業の立場は理解できます。しかし、会計プロフェッションが提供する専門的なサービスには、適正な対価があるはずです。(財務諸表を作成する)企業と(企業が作成した財務諸表を監査する)監査法人・公認会計士は、新型コロナウイルス感染拡大が続く今だからこそ、win-winの関係を築くことによって、国民経済の健全な発展及び投資者の保護に一層資することができるのではないでしょうか。