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新型コロナウイルスワクチン

武田薬品工業が、米バイオ企業モデルナの新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請しました。

出所:2021年3月6日付日本経済新聞 モデルナ製ワクチン、武田が申請: 日本経済新聞 (nikkei.com)

承認は5月以降の見通しで、6月までに2,000万人(4,000万回)分の供給を目指すそうです。国内ワクチン接種の追い風となれば素晴らしいことです。ただ資金力や技術面から(現在は)難しいのかもしれませんが、(未だに)国産ワクチンがないのは(やや)残念です。仮に今後、新型コロナウイルスワクチンをインフルエンザ予防接種のように毎年接種しなければならない場合、エネルギー業界におけるメジャー・IT業界におけるGAFAと(まで)はいいませんが、自国で(もある程度)能動的かつ臨機応変に対応できる体制が必要ではないかと考えるからです(変異株の存在もありますし)。確かにアウトソーシングは、短期的な経済効果に資するかもしれません。しかし(アウトソーシングによって)長期的には、系列や下請けに組み込まれて、国としての知力・体力を弱めることになるのではないでしょうか。ワクチンの「配分の仕方や時期を見極め」にとどまることなく、国産ワクチンについて、今のうちに手を打つ必要があるように思います。