この作品は、コマ撮りアニメ(Stop motion animation)です。コマ撮りアニメは、独特のアナログ感で人気ですが、非常に手間がかかるので、特に長編映画ともなると、世界的にも作品数が少ないそうです。そんなコマ撮りアニメを、堀貴秀という人は、監督はもちろん、原案・脚本・絵コンテ・編集・撮影・演出・照明・アニメーター・デザイン・人形原型などほぼ全てをほぼ1人で、7年かけて作り上げました(上映時間101分)。実際エンドロールは短めで、出てくる名前もほぼ1人でした。それはさておき、鑑賞直後は、正直良く分かりませんでした。そこでパンフレットを購入し、熟読しました(パンフレットも56頁に及ぶ力作です)。そしてようやくその凄さが分かりました(例えば、この作品はすでに海外国際映画祭で多数入賞入選しており、日本での劇場公開は逆輸入です)。今まで観たことのない映画でした。続編も楽しみです。