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ワクチン接種とワクチン在庫

新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、政策上の目詰まりが見えてきたそうです。出所:2021514日付日本経済新聞

新型コロナ: 担い手不足、ワクチン在庫1000万回分 目詰まり解消急務: 日本経済新聞 (nikkei.com)

接種会場の拡充や接種の担い手確保などが急務で、接種への体制が引き続き課題になるそうです。改めて、迅速・安全かつ効率的なワクチン接種が待たれるところです。

(新型コロナウイルスの)ワクチン在庫に関しては、興味深く感じる点がありました。1つは「配送や接種に至っていない在庫のワクチンの量は、現時点で1,000万回分超あるもよう」についてです。例えば、「輸入量5,000万回分(推計)」に対して、「少なくとも1回接種した人数が495万人(*)」であれば、「ワクチン在庫は4,505万回分(∵輸入量[5,000]―接種量[495]=在庫[4,505])」となるのでは?という素朴な疑問が浮かぶからです(廃棄などによる減耗は考慮していません)(*)出所:チャートで見る日本の接種状況コロナワクチン2021519日更新(スクリーンショット)

この点は、おそらく「国()―都道府県()―市町村()」のとらえ方によるのでしょうが、「単体」ではなく「連結」でとらえることで、(本件の)全容と実態をより浮き彫りにすることができるかもしれません。もう1つは、輸入量や在庫量が「推計の概数」で記載されている点です。ただこれは紙幅の制限によるもので、司令塔は「実数」を把握しているに違いありません(貴重なワクチンですから)