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西川郁生(2014)『会計基準の針路』、同(2015)『会計基準の最前線』読了

筆者が、企業会計基準委員会(ASBJ)の委員長を務めた7年間(2007年4月~2014年3月)において、市場関係者や各国基準設定者との対談をまとめたものが前者・執筆した26の論稿をまとめたものが後者です。読もう読もうと思っているうちに、随分時間が経過してしまいましたが、ようやく読了しました。筆者を筆頭に、現代会計を最前線でリードする人たちの生の声を知ることが出来て有意義でした。また筆者は、前者において「交渉相手と良好な人間関係を築くこと(276頁)」や「コミュニケーションを密にし先方のスタンスを理解すること(282頁)」の重要性を説いておられます。これは、会計基準に限らず、どの分野でも役立つ点として腹落ちしました。