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『塔本シスコ展 シスコ・パラダイス』鑑賞

世田谷美術館で開催されている『塔本シスコ展 シスコ・パラダイス』へ足を運びました。塔本は、46歳の時に夫が急逝しました。48歳の時には軽い脳溢血で倒れました。その後、手足のリハビリをかねて、子供の頃から憧れていた絵を独学で描き始めました。本格的に

(絵を)描き出すようになったのは53歳になってからですが、今では「素朴派の画家」と呼ばれているそうです(素朴派の画家は、山下清しか知りませんでした)。そんな堂本の作品が、200点以上集められた本展示会は、サブタイトルの「かかずにはいられない!人生絵

日記」の通り、ワクワク感にあふれたものでした。実際、作品の主題は、身近な草花や動物から子供の頃の思い出にまで広がっています。塔本が、生涯にわたって少女のような純粋さを保ち、自身の喜びと夢を制作の源泉としていたことが良く分かりました。おかげさまで元気をもらうことができました。なお「シスコ」は本名です。養父の傳八が、自身のサンフランシスコ行きの夢を託して命名したそうです。