大谷選手が、全米の担当記者による投票で、満票の支持を得て最優秀選手（MVP）に選出されました。おめでとうございます！
出所：2021年11月19日付日本経済新聞 大谷が満票でMVP 常識超える二刀流、全うさせた覚悟: 日本経済新聞 (nikkei.com)
今回、選出の仕組みを初めて知りました。MVPは、記者30人による10人連記制で決まります。投票者は毎年変わり、全米野球記者協会（BBWAA）が指名します。投票は、公式戦162試合終了直後に締め切られます。したがって、プレーオフやワールドシリーズの成績
は、加味されません。得点は1位14点、2位9点、3位8点、4位7点、以下10位1点までです。なお各記者の投票内容は公開されます。これはBBWAAが、しっかりとした選考理由を持ち、公平に投票することを求めているためです。
このようにして大谷選手はMVPに選出されたわけですが、記者全員が同じ選手に1位票を投じる「満票選出」は過去18人しかいないそうです（大谷選手は19人目）。確かに、2021年シーズンの驚異的な成績からすると、満票選出は当然かもしれません。しかし、「自分がどれくらいチームに利益をもたらせるか。毎試合毎試合、見せないといけない」「ダメ押しが過ぎるほど、必要な戦力であることの証明に執着した」という高い意識（≒プロ意識）が、圧倒的な支持の土台となっているように感じました。