· 

上場廃止が増加

2021年の東京証券取引所の上場廃止(年内の廃止予定を含む)が、12月10日までに86社に達しました。これは、コロナ前(2019年)の42社から倍増し、2007年以降では最多だそうです。出所:2021年12月13日付東京商工リサーチ 

上場廃止数がリーマン・ショック超え、企業再編が活発に 東京商工リサーチ (tsr-net.co.jp)

これまでの上場廃止は、リーマン・ショックの影響を受けた2008年の79社が最多です。上場廃止の(79社の)うち、33社が倒産によるものでした。これに対して2021年は、今のところ倒産による上場廃止はゼロです。その代わり、完全子会社化や株式併合といった、企業

再編に伴う上場廃止が9割以上を占めているそうです。

今年はIPOも増えています。上場廃止やIPOを通して、日本市場の新陳代謝・活性化が進むことを願っています。同時に、上場会社においては、①資金調達の場として市場を活用しているか、②上場による効果は上場維持費用を上回っているかの確認が求められているように思います。