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1人あたりGDP

日本経済研究センターは、個人の豊かさを示す日本の1人あたり名目国内総生産(GDP)が、2027年に韓国・2028年に台湾を下回るという試算をまとめました。行政などのデジタル化が遅れ、労働生産性が伸び悩むことが主因のようです。

出所:2021年12月15日付日本経済新聞 1人あたりGDP27年に日韓逆転 日経センター予測: 日本経済新聞 (nikkei.com)

また2020年度の日本の1人あたりGDPは、経済協力開発機構(OECD)加盟38か国中19位です(韓国は22位)。

出所:2021年12月25日付日本経済新聞 1人当たりGDP、日本はOECD38カ国中19: 日本経済新聞 (nikkei.com)

それはさておき、日本のGDPがアメリカ・中国に次ぐ世界第3位であることをもって、(世界第3位の)経済「大国」と評されることがあるようです。しかし1人あたりGDPに目を向けると、すでに「小国」でしょうか。実際、物価や給料は上がらず、経済力の地盤沈下が続く日本は、地力が失われているように感じます。もちろんガバナンス改革など様々な施策は打たれています。しかし社会全体が「小国」という自覚を持ち、国民の意識を変えることが喫緊の課題であり、初めの一歩となるのではないでしょうか。