· 

会計監査におけるAI活用

Big4の1つであるPwCジャパングループは、会計監査に人工知能(Artificial Intelligence, AI)を本格導入し、2025年までに、時間のかかる財務データ分析を任せることで、業務の最大4割を自動化するそうです。

出典:2022年1月5日付日本経済新聞 PwCAIで監査自動化: 日本経済新聞 (nikkei.com)

PwCは、①会計士は、人間の判断が必要な業務(減損損失や引当金など)や経験の問われる業務(不正の検証や工場の資産価値評価など)に集中できる、②関与先(顧客)は、経理担当者の業務を軽減できる、③若手会計士は、書類チェックなどの負担が小さくなり離職に歯止めがかかるといった効果を期待しているようです。とはいえ、①関与先のデジタル化は?、②財務データ分析をAIに任せうるか?といった点は気になります。今後、会計士(・会計士業界)と関与先がwin-winの関係を築き、会計監査におけるAI活用が、withコロナにおけるニューノーマル(新常態)になればと思います。