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株式市場の再編

東証は、2022年4月4日に実施する株式市場再編後の全上場企業の所属先を公表しました。

出典:2022年1月11日付日本経済新聞 東証プライム、1841社上場 基準厳格化で新陳代謝狙う : 日本経済新聞 (nikkei.com)

このうち、実質最上位の「プライム市場」には1,841社が上場します。これに対して早くもプライム市場は、①欧米市場に比べて小粒な企業が多い、②基準未達でも当面の間はプライム市場に移行できる経過措置が設けられている、③流通株式時価総額の基準が予想より低い

といった指摘があるそうです。確かに、見方によってはインパクトのある再編とは言えないのかもしれません。しかし、「プライム市場は、グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場」であり、「上場会社の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を支え、国内外の多様な投資者からより高い支持を得られる魅力的な株式市場を提供することにより、豊かな社会の実現に貢献」するという東証に賛同します。そのためにも、先ずはPBRが1倍を割っている「プライム企業」に、企業価値を高めてもらうことが喫緊の課題でしょうか(企業価値が高まれば、株主価値も高まりますし)。