· 

円の実力

円の総合的な実力が、約50年前の水準に戻ってしまいました。国際決済銀行(BIS)が20日発表した2021年12月の実質実効為替レート(2010年=100)は68.97と、1972年並みの水準だそうです。

出典:2022年1月21日付日本経済新聞電子版 円の実力低下、50年前並みに 購買力弱まり輸入に逆風: 日本経済新聞 (nikkei.com)

残念ながら、同一商品でも価格に大きな違いのある商品として紹介されている、マクドナルドのビッグマック・一風堂のラーメンのアメリカでの値段が日本の2~3倍というのは、肌感覚に合っています。長くお世話になった東京/大手町界隈での昼食代も、うなぎを除くと、

(1986年4月から2019年9月までの間)ほぼ1,000円でした。これも、実質実効為替レートの低下は、円安と物価低迷が相まって、円の対外的な購買力が下がっていることを示す一例でしょうか。もとより、日本企業の競争力が強ければ円高、そうでなければ円安といった、単純な話でないことは承知しています。しかし、個人としての円の使いでも考えると、ある程度強い円であって欲しいところです。