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決算期の集中

個人マネーが中心の新興市場は、2021年12月、IPOの集中を支えきれず、初値が公開価格を下回る銘柄が続出したそうです。

出典:2022年1月25日付日本経済新聞電子版 市場を壊す「3月期」の呪縛: 日本経済新聞 (nikkei.com)

IPOが12月に集中するのは、3月決算会社が、上場直後の下方修正を避けるためだそうです。これに対する解決策として、「決算期をずらすこと」が提案されています。この提案は、確かに1つの解決策かもしれません。しかし例えば、6月末の株主総会の集中や主な子会社の所在地国の法制への対応が目的なのであればともかく、(上場直後の)下方修正を避けるために決算期をずらすのは、やや(筋が)違う気がします。上場会社に求められているのは、地道に企業価値向上に取り組み、社会の信頼を得ることではないでしょうか。