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営業利益の開示

IASBは、営業利益の開示を義務化する方向で議論を進めているそうです。

出典:2022年3月3日付日本経済新聞電子版 IFRS、営業利益の開示義務化へ 定義明確に: 日本経済新聞 (nikkei.com)

議論の背景は、「比較可能な段階利益の表示を求める意見が多くあがるようにな」り、「新たに統一基準の営業利益を定義して企業業績を比べやすくする」ことのようです。

ここでいう営業利益が、日本基準における営業利益とは「やや意味合いが異なる可能性がある」ことはさておき、IASBの概念フレームワーク(2018)における、補完的質的特性の1つ「比較可能性」を意識しての議論でしょうか。となると、基本的質的特性である「目的適合性」「表現の忠実性」「慎重性」「実質優先」「測定の不確実性」、(比較可能性以外の)補完的質的特性である「検証可能性」「適時性」「理解可能性」についてのIASBの認識は気になります。