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スキルマトリックス

取締役が備える知識や経験などを一覧にするスキルマトリックスの採用が増えているそうです。

出典:2022年4月30日付日本経済新聞電子版 経営陣の能力示すスキルマトリックス、主要企業の8割で: 日本経済新聞 (nikkei.com)

スキルマトリックスは、海外で広がった情報開示で、会社の戦略や課題解決に役立つ知識や経験を、取締役が備えているかを見える化するそうです。日本でも、昨年6月に改定されたコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)が開示を求め、取締役の選任や構成が適切であるかどうかを投資家が評価するのに役立つとのことです。

この点、コーポレートガバナンスは専門外の素人です。したがって全く的外れかもしれません。しかし、スキルマトリックスと取締役による監督機能(ガバナンス)の発揮はどのような関係なのか?という素朴な疑問が生じます。例えば、取締役はxxxのスキルをもってxxxの方法で監督機能を発揮して欲しい、と具体的に明示されているのであれば、話は別なのかもしれません。もしそうでなければ、(スキルはさておき先ずは)会社のことを良く知ることが、一丁目一番地のように思います。

なお、コーポレートガバナンス・コードが求める監督機能とは、CEOに対する評価・CEOの選解任および報酬決定への主導的役割を果たすこととされているようです。