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映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』鑑賞

この作品は、ぼっちゃり・ふっくら・ぷっくりな画風「ボテリズム」で知られる芸術家フェルナンド・ボテロ(1922年生まれ、現在90歳)の素顔と数々の作品に迫るドキュメンタリーです。80分という限られた時間の中ではありますが、本人や家族・歴史家・キュレーターなどの証言を通して、ボテロの魅力が明らかになります。

驚いたのは、初期の作風は全く異なることです。様々な時代のピカソの影響を受けていることが良く分かりました。またコロンビアで生まれ、その後スペイン・イタリア・フランス・ニューヨーク・メキシコ(という様々な場所)で過ごしたことが、独特の作風を生み出したようです(現在の住まいはモナコです)。

スクリーンを通して、愛嬌たっぷりの作品を観ると幸せな気分になりました。同じ東急文化村で、『ボテロ展 ふくよかな魔法』も開催されています。時間が許せば、現物の作品も観に行きたいと思います。