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ESGの担い手は誰か

2022年6月14日付日本経済新聞電子版に掲載された、英エコノミスト誌の記事「ESGはビジネスの領域なのか」を興味深く読みました。理由は次の通りです。出典:ESGはビジネスの領域なのか(The Economist): 日本経済新聞 (nikkei.com)

第1に、「社会の問題を解決するのは政府の責任」に共感するからです。ESGやCSRの類は、民意を得て-選挙で信任されて-国や地域の行政を担当する人たちが、担うべきものだと考えます(民間企業の問題ではなく、「有権者が投票を通じて改善していくべき問題」だと考えます)。第2に、「企業トップは本業に関係のない話で高説を垂れるのではなく、経営が影響を受けることが起きたときに発言するのが筋だという考え方」に腹落ちするからです。民間企業の本分は、定款に則った企業活動を通して、利益を最大化し税金を納めることだと考えます。第3に、「ビジネスに正義を持ち込む活動を、『社会主義に目覚めた(Woke=ウォーク)資本主義』と呼ぶ」そうですが、ESGをリードしている(ようにみえる)欧州で、「ESGはビジネスの領域なのか」について議論がされていることを、心強く感じたからです。