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KAMのオーナーは会計監査人

KAMに関して、2022年2月期の主要企業を集計したところ、減損リスクを取り上げたものが全体の約6割で最多だったそうです。適用2年目を迎えて、KAMも定着したようです。

出典:2022年6月23日付日本経済新聞電子版 監査重要項目KAM、減損リスク最多の6割 2月期企業: 日本経済新聞 (nikkei.com)

それはさておき、KAMは、会計監査人が企業の抱える財務リスクについて、特に注意を払った項目を説明する制度です。したがってKAMは、会計監査人による監査上のリスクです。企業における経営上のリスクではありません。またKAMは、会計監査人によって監査報告書に記載されます。KAMが記載された監査報告書も、(企業が作成する)有価証券報告書に対する(会計監査人の)意見表明という位置づけに変わりはありません。