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米EYに対する処分

米EY(以下、EY)は、米SEC(以下、SEC)による調査を受けて、①1億ドルの罰金支払い、②倫理問題に関する取り組みを是正するための広範な改善策の実施という処分を受入れるそうです。出典:2022年6月28日付SECのプレスリリース

SEC.gov | Ernst & Young to Pay $100 Million Penalty for Employees Cheating on CPA Ethics Exams and Misleading Investigation

1億ドルという(罰金の)金額は、監査事務所(であるEY)に対する罰金としては過去最高額で、米CNNでも取り上げられたようです。

出典:2022年6月29日付米CNNのニュースサイト Ernst & Young fined $100 million after employees cheated on CPA exams - CNN

SECは、①EYに所属する監査を専門とする職員が、CPA資格の取得または維持に必要な試験において不正(カンニング)をしていた、②EYが、本件不正に係わる証拠をSECに提出しなかったため、今回の処分に踏み切ったとのことです。そういえば日本でも、2年ほど前、会計士研修における不適切受講がありました。

それはさておき、アメリカの上場会社に対する監査は、EYを含むビッグ4による支配が継続しているそうです。出典:Ryan Vincent, ”The Big Four Continue to Dominate Auditing : Weekly Stat” CFO, June29, 2022.

The Big Four Continue to Dominate Auditing: Weekly Stat (cfo.com)

ビッグ4の中のトップはEY、続いてデロイト・PwC・KPMGという順番だそうです。