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別府昭郎(2005)『大学教授の職業倫理』読了

大学教員となって、来月末で3年になります。本書は、その職業倫理を正面から取り上げ、論じていることから、1度は読んでみたいと思っていました。今回、内部質保証に関するセミナーへ参加する機会を頂いたことに背中を押されて、(ようやく)読了しました。

内容については、確かに、17年前に出版された本書が、全て現代にフィットすることはないかもしれません。しかし、「研究を中心にし、教育は自ら働きかける」という筆者のメッセージは、腹落ちしました。また、大学教員の職業倫理というと、実験や論文における不正防止に注意が集まりがちです。しかしそれだけでは、職業倫理を遵守したことにはならないことも良く分かりました。勉強になりました。引き続き初心を忘れず、「研究」「教育」、それに「学務」「社会貢献」にバランス良く取り組みたいと思います。