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井上章一・磯田道史(2021)『歴史のミカタ』読了

本書は、『日本史のミカタ』『世界史のミカタ』に続く「ミカタ」3部作の第3作、集大成です。

本書では、古今東西の歴史について、様々な話が取り上げられています。確かに、対談形式のためか話があちらこちらに飛んでいます。しかし、特定の時代や人物の「ミカタ」ではなく、歴史そのものの「ミカタ」が語られていることから、①歴史は時代によって「ミカタ」が変わること、②日本人に多いらしいつまらない完璧さを排除することによって歴史の「ミカタ」を多面的にすることの意義が良く分かりました。改めて、なるほどそうだったのか・確かにそうかもしれないと考えることの楽しさを思い出させてくれました。