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バフェット氏の米バークシャー、2022年4~6月期は約6兆円の赤字

アメリカの著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイの2022年4~6月期決算は、最終損益が437億5,500万ドル(約5兆9,000億円)の赤字となったそうです。

出典:2022年8月6日付日本経済新聞電子版 バフェット氏の米バークシャー、最終赤字5兆円 46: 日本経済新聞 (nikkei.com)

この点、会計面では、「米国会計基準では保有する上場株の評価損益を最終利益に反映させる。」と、ASU第2016-01号(同号は、資本性金融商品(連結会計又は持分法会計が適用されるものを除く)について、公正価値により測定し、その公正価値の変動を純利益に含めて認識することを要求している)にふれています。

また、①「同社は1,000億ドルを超える現金・同等物を抱えており、相場急落は割安株投資の好機とみ」ていること、②「バークシャーは米石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアム株を市場で継続的に買い集めて」おり、「市場では最終的にオキシデンタルを丸ごと買収するとの見方が浮上」していること、③「グループ企業の業績動向を反映する営業利益は、22年4~6月期に前年同期比39%増の92億8,300万ドルとなっ」ており、「バフェット氏は株主や投資家に対し、相場に左右されやすい最終損益よりも、安定的に稼ぐ力を映す営業利益に注目するよう呼びかけている」ことを興味深く感じました。それぞれの背景と解される、①手元流動性の重要性、②資源投資の必要性、③段階利益の有用性に共感するからです。