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加速型自社株買い、会計処理の明確化が課題

ホームセンター大手のジョイフル本田が、日本で初めて、「加速型自社株買い」という仕組みを活用して、自社株の取得を行ったそうです。出典:2022年9月8日付日本経済新聞電子版 加速型自社株買い、日本で初導入 ジョイフル本田25億円: 日本経済新聞 (nikkei.com)

大量の自社株を機動的に取得するのが「加速型自社株買い」です。米国ではASRと呼ばれ、米アップルや米ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが活用しているようです。日本では野村證券が「コミットメント型自己取得取得(FCSR)」と呼ぶ手法を開発し、今後も活用が見込まれる一方、会計処理の明確化が課題とのことです。

この点、一連の取引を自己株式の取引ととらえれば資本取引でしょう。ただ、会社と野村證券との間では、事後の調整目的で、自己株式取得とは別の取引が行われます。この取引を含めて一連の取引と言い得るのかどうかは、確かに判断が難しいところです。今後の推移を見守りたいと思います。