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『江戸東京たてもの園』鑑賞

都立小金井公園内の『江戸東京たてもの園』を鑑賞しました。初めてでした。

同園は、1993年3月、都市開発で失われつつあった文化的価値の高い建物を守るため、江戸東京博物館の分館として開設されました。敷地面積は約7万ヘクタールです(東京ドームは4.6ヘクタールです。したがって同園の広さは、東京ドーム15,217個分です)。この広大な土地に、都内に存在した江戸時代前期から昭和中期までの歴史的建造物が移築され、外観や内装を復元した上で展示されています。

西ゾーンは住宅・民家、東ゾーンは銭湯・居酒屋が中心です(三省堂の前身である武居三省堂文具店もありました)。センターゾーンには、1936年の2・26事件の現場となった高橋是清邸(2階が是清の書斎や寝室として使われていました)が展示されています。東ゾーンには、銭湯(子宝湯)や交番(万世橋交番)もあり、懐かしく見入りました。どのゾーンにおいても、各時代の特徴的な建物が丁寧に移築され、見事に復元されていました。

東京といえば、とかく都心の高層ビル開発が思い浮かびます。しかし同園において、公園の緑とマッチした形で、貴重な建築物が保護されていることを心強く感じました。鑑賞することができて良かったです。

写真は主に、東ゾーンの展示物およびその中心を貫く下町中通りの様子です。