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AIをノーベル賞を目指す研究者に

科学研究において、人間の研究者のように、イノベーションの原動力となる画期的成果を生み出すことができる人口知能(AI)を開発する動きが広がってきたそうです。出典:2022年10月31日付日本経済新聞電子版 オムロン、AIをノーベル賞めざす研究者に 論文読み自ら仮説: 日本経済新聞 (nikkei.com) 

興味深く感じたのは、①オムロン(という民間企業)の子会社での取り組みであること、②科学研究で成果を出すには、過去の論文を理解した上で新たな仮説を立てる必要があるが、この部分もAIに担わせようしていることです。特に②は、「先行研究の吟味→課題設定」という「研究者の醍醐味・研究の端緒」までAIに担わせるということだとすれば、相当突っ込んだ取り組みのように感じました。

なおこの点については、「研究者とAIが一緒に研究する形が想定され、どういう方向性で研究するかをAIだけで決めるわけではないことから、(AIの能力が人類の知能を超える)シンギュラリティとは言えない」とされています。今後の動向を注視したいと思います(専門外ではありますが)。