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大阪手形交換所が業務終了

国の交換所の中で最も古く、143年の歴史を持つ大阪手形交換所が業務を終了しました。電子交換所へ業務を移行するためです。金融機関同士で企業の決済手段である手形を直接やり取りする光景は姿を消し、大阪手形交換所も幕を閉じました。

出典:2022年11月2日付日本経済新聞電子版 大阪手形交換所が業務終了 140年の歴史に幕: 日本経済新聞 (nikkei.com)

手形交換は、ネットバンキングなどの普及で減少しています。実際、交換高は、2006年度の1億3,000万枚から2021年度は3,481万枚となりました。とはいえ、紙の手形や小切手が使えなくなるわけではありません。確かに金融機関同士のやり取りは電子化されます。しかし紙の手形や小切手を金融機関へ持ち込むことはできるからです。

なお政府は2026年度にも紙の廃止を目指しています。この点、画像データが代替ツールで(はありま)す。しかし現物にふれる機会がなくなることに、一抹のさみしさと不安を感じます。