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有価証券報告書の早期開示が世界に遅れ

有価証券報告書の早期開示が世界に遅れているそうです。出典:2023年1月17日付日本経済新聞電子版 有報の早期開示、世界に遅れ: 日本経済新聞 (nikkei.com)

記事によると、「年次報告書を総会前に出すのは世界では常識になった。投資家が適切な議決権行使をしたり、企業と建設的な対話をしたりする上で欠かせない資料だからだ。お隣の韓国でも、2021年から有報にあたる事業報告を総会の1週間前までに公示することが義務化されている。」とのことです。

この点、第1・第3四半期の法定開示の廃止という方向性もあり(四半期決算短信は維持)、年度(の法定開示)への期待が高まることは理解できます。早期開示の遅れについては、株主総会後に確定する利益処分計算書の時代が長かった、わが国固有の背景があるのかもしれません。

本件、専門外かつ能力不足で、「日本は株主総会前に十分な時間を空けて年次報告書が開示されていない世界唯一の市場」かどうかは分かりません。しかし批判は謙虚に受け止めて、改善すべきは改善していければと思います。