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映画『ベイビー・ブローカー』鑑賞

この映画は、2022年、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された韓国映画です。主演のソン・ガンホが韓国人俳優初の男優賞を受賞しました。人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞しました。劇場で観るタイミングを逸したため、アマゾンプライムで視聴しました。

韓国映画は2作目でした。今回は監督が(万引き家族などの)是枝裕和だったせいか、日本映画のようにも感じました(もちろん言葉は韓国語ですが)。

この映画では、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト」を介して、(2人の)ベイビー・ブローカー・(赤ちゃんを置いていった若い)母親・(ベイビー・ブローカーを逮捕しようとしている)刑事らの人間模様が描かれています。そもそも赤ちゃんの売買という重いテーマであり、ベイビー・ブローカーによる養子縁組は失敗に終わりますがハッピーエンドでした。

このようなendingの好みや現実的かどうかといった点はさておくと、「生まれてきてくれてありがとう」という監督の思い・メッセージは明快で、共感しました。