· 

JICPAによる対面研修

先週、JICPAによる対面研修に参加しました。大学教員を務める現在、CPEは免除されています。したがって、協会会館へ足を運ぶのは久し振りでした。

それはさておき、今回のテーマは、「独立社外役員の実務~職業的専門家である社外役員が果たす役割~」でした。社外監査役を拝命して約1年、このタイミングで本研修に参加することができたのは幸運でした(1)。関係者の皆様に感謝申し上げます。

講師は弁護士の國廣正先生でした。語り口はフランクかつカジュアルで、随所にご自分の経験を織り交ぜながら、分かりやすく話をされました。ポイントを自分なりにまとめると次の通りです(2)

① ガバナンスの基本はチェック&バランスによる規律。

② ガバナンスにおける攻めと守りは表裏一体で変化対応力が肝。

③ 独立性の源泉は経験・倫理感・懐疑心。

おかげさまで、専門外かつ不勉強なガバナンスに関して、最新のエッセンスを効率的に得ることができました(3)。勉強になりました。ありがとうございました。今後に活かす所存です。

(1)第三者委員会と社外取締役というタイトルのブログを、1ヵ月ほど前に書いたタイミングでもあった。

(2)他に、①日本型企業不祥事の特質は主犯がいないこと、②違法性監査と妥当性監査のドグマ(監査役の自己規制問題)、③社外役員間連携の重要性などが紹介された。

(3)独立社外役員について國廣弁護士は、「独立社外役員も『常設の第三者委』としてガバナンス機能を果たすことが大事だ。」とも述べている。出典:2023年2月27日付日本経済新聞電子版 第三者委員会、不祥事の責任どう果たす - 日本経済新聞 (nikkei.com)