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倉沢愛子(1998)『女が学者になるとき』読了

筆者は、自身がインドネシアを専門とする学者(大学教員)になるまでを綴っています。

筆者が、公(研究)私(生活)にわたる様々な課題や苦労を乗り越えて、異国の地で生き生きとフィールドワークに取り組む様子は、興味深いものでした。

この点、筆者によるフィールドワークの内容は、専門外かつ初めて接するものでした。しかし楽しい経験だったであろうことが伝わり、魅力的でした。同時に、当時の女性(1)がアカデミアの世界で生きていくことの難しさも良く分かりました。

女性がタイトルに含まれる本は2冊目(2)です。こちらも考えさせられる1冊でした。 

(1)筆者は1946年生まれ。

(2)1冊目は『女性のいない民主主義』だった。