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デイヴィッド・ボダニス、夏目大[訳](2022)『「公正」が最強の成功戦略である、「いい人では勝てない」のウソ』読了

本書は、通説(1)とは逆に、「公正であることの重要性」を具体的な事例で解説しています。中でも、独/ヨーゼフ・ゲッペルス(2)と米/フランクリン・ルーズベルト(3)という、身体的ハンディを克服しリーダーとなった2人の違いが「公正さの有無にある」という見立てを、興味深く感じました。第5回WBCで日本を世界一に導いた栗山監督の「誠意」(3)に通じるところがあるようにも思いました(4)

(1)例えば、「ナイス・ガイでは勝てない(Nice Guys Finish Last)」と言われている(P.11)。

(2)人間の醜さを知り尽くす、最凶のデマゴーグ使い。

(3)道楽息子から一転どん底を味わった後、覚醒した英雄。

(3)出典:2023年3月24日付日本経済新聞電子版  WBC、大谷翔平とダルビッシュ有に響いた栗山英樹監督の誠意 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

(4)これに対して、先日必要があり精読した日本のCGコードは、経営者は悪いことをする者(性悪説)が前提のように(も)思われた。